2017年も残すところあと僅か…
というわけで、この年末に「絵を学ぶということ」について考えてみます。
あなたはどう考えますか?
・絵って…習うもんじゃないでしょ。
・習うと、せっかくの自分らしさがなくなるんじゃない?
・個性が失われたらどうしよう…
・先生の描き方を押し付けられるんじゃ?
これから絵を学びたいとお考えの方の中にも、多かれ少なかれこういった不安や疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。
また中には、かつてカルチャースクールや画塾・受験予備校などでデッサンを習った経験のある方もいるかもしれません。
・好き勝手に描きたいのに描かせてくれない。
・先生に手を入れられて(描いてる作品が)自分の絵じゃなくなった。
・予備校で石膏デッサンの描き方を教え込まれ、個性が無くなって絵がつまらなくなった。
こんな風に思ったり、考えたりしたことはありませんか?
わたしはあります。
そして、私の周りにはそういった事を言ったり、感じたりした友達も少なからずいました。そしてそれとは逆に、アトリエに通わず自宅で絵を描いている方のこういった声も聞きます。
・独学で変な癖が付いたらどうしよう…
・ちゃんと習ったことがないので、これで(このままで)良いのか不安
・それなりに描けるつもりだけど、最近行き詰まってしまった。
う〜ん。習わない方がイイのか?習うほうがいいのか?
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ここで少し、わたし自身の話をします。
高校2年になる春休み、生まれて初めて某受験予備校の春期講習会で基礎デッサンコースを受講しました。
1日6時間×3日(計18時間)に1枚くらいのペースで木炭デッサンを描いたように記憶しています。
たしか最初の課題は…
白布の上に幾何形体が2つ置いてある静物モチーフ。
次に石膏首像
木炭デッサンはそれまでに、高校の美術部に入部してから首像や胸像を2枚くらい描いたでしょうか。大まかな作画手順は美術の先生から教わったり、先輩に教わったりしてそれなりに格好はつくようになっていたと思います。
で、その講習会では…
緊張と気負いでがむしゃらに描いて1日目を終えました。
二日目、講師の先生に指摘され、改めて自作を見るとあれだけ描いたと思っていたのに、全然薄いというか作業量が少なくて薄っぺらい感じ。特にモチーフが全て白いものってこともあって光の当たっている明るいところほど放置されたままになっている。
いわれてみればたしかにそうだなあ。と思って明るいところも描いていくと、今度は全体的に薄暗い感じの画面になってきた。では、とばかりに今度は暗い陰影の部分をもっと描いていくと、どんどんどんどん真っ暗なデッサンになっていく!
やばい、やばいと気がついて、次は食パンを使って明るいところを更に描いていくと今度は全体がぼんやりとした印象に…
そんな感じであっちへフラフラこっちへフラフラって感じでデッサンは迷子状態。
少しといいつつ長くなってしまったので…
次回へつづく笑