てな訳で、ウニアトリエの卒業生についてレポートいたします。
今年2017年1月25日にオープンして、まだ2ヶ月ちょっと…
ですが、もう既にアトリエの卒業生がいるんです。
2月も残すところあと2日という夕方、フラッとアトリエに入ってきたのが今回ご紹介するSくんです。
大学受験が終わったので、4月までの約1ヶ月間、3月いっぱい集中的にデッサンを習いたいとの事。
まだ合格発表前だけど、もしも第一志望がダメでも後期試験のために準備するのは面接だけなので、あとは実質的に特にやることがない。
これまで勉強ばかりをやってきて、クリエイティブなことに全くと行っていいほどふれてこなかったので、この機会にやっておきたいと。
早速、3月1日に体験レッスンからスタート。
(パースペクティブについてレクチャーしているところ)
なかなか作品に納得できない様子で、ワインビンに3日間取り組みました。
アトリエで描く初めての作品が完成。
プロポーションの狂いを何度もなんども直しながら、描きあげた記念すべき最初の一枚です。
次は石膏の幾何形体(立方体)に取り組みます。
ここでは光の向きに対する陰影のでき方について学びました。
理系専攻の彼は理解力が高く、私が説明するたび「なるほど!」と少し大げさに相槌を打ってくれます。
この頃から集中の度合いが増してきたように思います。
少しづつデッサンの面白さと難しさが分かり始めた頃。
果物や手、紙コップなどをひと通り描いたあとは、自画像に取り掛かります。
…描き始めはこんな感じ。
まだ、正中線に対して左右の形に狂いがみられます。
立体を明暗のフォルムで捉えることや、解剖学的にみた骨の構造など、様々な角度から検証していきます。
真剣さが伝わって来る一枚。自分自身と向き合うこと4日間。はたから見てもリアリティが伝わってきます。
ほぼ毎日アトリエに通い、1ヶ月間で急激に腕を上げたSくん。
集中力の高い彼ですから、もちろん第一志望の国立大学に合格したのはいうまでもありません。
4月から関東の大学で新生活を送っています。
…ウニアトリエ第一号の卒業生でした♪