はいこんにちはウニアトリエの大工さんかとうです笑
これまで、油絵や水彩画(水張りパネル)を描かれる方がそう多くはなかったので、その辺の棚の上などに置いて乾燥させていたのですが、さすがに作品数も10枚以上となるとその辺ではまかないきれなくなってまいりました。年末頃から、そろそろ専用の乾燥棚を用意しなくてはいけないなあ…と漠然と考えてはいたのですが、なかなか重い腰が上がらず今に至るという訳です。
設計図は出来ているんです。置き場所もソファの手前辺りかなあと、設置場所もだいたい決めてあとはホームセンターで板をカットしてもらえば制作に入れるところまで来ました。
上段は水張りパネル用に10枚分、下段は油彩キャンバス用に10枚分、 F12キャンバスまで収納可能なサイズ設計にしました。
引き出し式の棚板は4mmベニヤをカッターでカットして差し込みます。でもこの作業が思いの外骨が折れるというか、4mmベニヤをカッターで切ったことの有る人っていますか?表から4回、裏から4回スジを入れて、最後にグイッと力を込めて切り離します。それを計18枚分も繰り返すと、普段鉛筆よりも重いものを持ったことの無い非力な私の腕は筋肉痛でプルプルいっています。
このように中仕切りの棚板を18枚切り出しました。
これが天板と側板になる赤松集成材です。右側のはサイズ的に足りなかった側板に継ぎ足す分の板です。2枚の間にスリットを設けることによって空気の出入りが期待でき、より乾燥しやすい棚になる予定です。そうです、一石二鳥というわけです。
側板に貼り付けるベニヤ製受け部品。当初の設計では側板に4mm強のスリットを切り込み、そこに仕切り用棚板を差し込む案でしたが、溝切りカッターが手に入らずに断念しました。その代わりの案がこの4mm厚2cm幅の部品を貼り付ける事でスリットの代わりをさせようという仕組みです。
全部で36枚の部品を切り出しました。鉋をかけて木口を綺麗に整えます。
側板と補助板を並べておいて、受け部品を木工用ボンドで貼り付けていきます。
左右の板の内側に順番に、ズレないよう注意しながら貼り付けました。この後重しをしてボンドが乾燥するまで1日待ちます。
出来た棚の背板部分に少し加工します。さすがに4mmベニヤ板では中央部分が重さでしなってたわむので、背板中央部分にも受け部品を木工用ボンドで貼り付けることにしました。側板に比べてサイズが短いのでカッターでも切り出しやすいです。でももうこの辺で手には豆が(T_T)
側板と同じような受け部品が付きました。全部で18枚。設計図通りに貼り付けています。
一通り組み立てて、棚板を差し込んだ状態。思っていたよりも大きい!でもこれでとりあえず20作品は収納可能になります。
ソファの横に置くとこんな感じです。
そうそう、ネジで板を固定しているのですが、みっともないのでダボでビス穴を埋めることにしました。8mmダボを木工用ボンドで接着しています。乾燥後ノコギリでギリギリカットして完了です。
と思っていたけど、最後にニスを塗ることにしました。
今日ホームセンターでニスを買ってきたので後日塗ることにします。