「油絵ってどんな感じかちょっとだけ試してみたいなあ…」
「でも、画材屋さんで道具をみてもどんなの買ったら良いかわからないし…」
そんなお悩み、ありますよね。
そこで、ウニアトリエではいきなり始めるのはちょっと…とか、教室選びに失敗したらどうしよう。など、初めて画材に触れる方でも安心して楽しくレッスンを初めていただける「はじめての入門講座」を隔月で開催しています。
今日は9月に開催された「油絵コース」を受講された初心者のKさんの作品を第1回目から第4回目までの制作を順を追ってみていきましょう!
第1回目:モチーフを見てエスキースをします。※エスキースとは wiki
鉛筆を使ってキャンバスに下描き。余白とのバランスを考えた配置を心がけ、構図を決めるポイントについてレクチャー。
Kさんは初心者とはおもえないほど形取りが上手く、モチーフの印象をすぐに捉えてしまいました。この段階では細部の形の歪みは気にしなくていいです。
第2回目:単色の濃淡を使って明暗でモチーフを捉えていきます。
画面の中で一番暗いところから明るいところまでを段階に分けて考えるといいですね。はじめての皆さんは赤とか黄色とか緑色とか、それぞれの固有色の色味に気を取られて、明暗で観るってことがすぐには出来ないかもしれません。
が、この段階では目を細めて対象を観たりしてできるだけ色味にとらわれないように気をつけるのがポイントです。
ざっくりと褐色で塗り分けました。明るいところはウエスを使って絵の具を拭き取っています。
第3回目:ようやく固有色(赤・緑・黄など)がつき始めました(^-^)
ここからが楽しいところ…
今まで、明暗だけで捉えろったってなかなか難しくて…塗った油絵の具はぐちゃぐちゃするし…で、眉根にシワが寄ってた人も色を使い始めるととたんに嬉しい表情に変わってきます(笑)
今回はバックにペインティングナイフを使ってマチエールをつけてみました。
次回薄く溶いた絵の具をグレーズして壁の抵抗感を出してみようという計画です。
Kさんもだいぶ調子が出てきた様子で、キャンバスにたっぷりと絵の具を乗せていきます。
第4回目(最終回):それぞれのパートをようく観察して、ポットとレモンの色の響き合いとか、バックのクリーム色がポットに写り込んでいる様子など、モチーフそれぞれの関係を丁寧に描写していきます。
お互いに影響を与えあっている色味を見つけるのがコツです。
前回の単調な色味に比べ、急に奥行きと空間が出てきたのが写真でもお分かりいただけますでしょうか。
Kさんには、ざっと駆け足(全4回)で「はじめての油絵」を描いていただきました。
授業終了後に「最終日の今日は今まで一番難しかった!」とおっしゃっていましたが、これをきっかけに来週から「おとなの絵画教室」で続けていかれるそうです。
「はじめての入門講座」次の開催は11月になります。
お申込みの締切りは10月末日まで、各クラス限定1名様までですのでお申込をご検討中の方はお早めにお問合せ下さい。定員になり次第締め切らせていただきます。