日本海をヨットでクルージングした。
新潟オフショアセーリングクラブ(NOSC)さんのご協力を得て、「海上スケッチ」という企画を立てたわけだけれど、結果からいうと揺れるヨットの上でまともにスケッチなどできるものではないということ。
いちおう絵画教室なので(笑)授業の一環として企画したからには何かしら絵に関する事をしなければならないという強迫観念により、ほぼ無理やりに「スケッチ」という文句を入れたワケだけれど…
2時間のあいだ雄大な日本海の風と容赦なく照りつける太陽、どこまでも青い海を見続けて、へとへとになって帰港してみて、それは大きな間違いだったと気付いた。
ただ遊ぶためだけに、ただ楽しむためだけに、ただ感じるためだけにヨットに乗るってことで良いんだってこと。
美術とかデザインとか芸術って、とても言葉で表現しにくい分野なんです。
言葉にならない、もしくは出来ないある種の感覚を、体験したことのある人だけが知っている「あの感じ」っていうのを自身の作品に落とし込んでいく。
いかに描くか?ではなくて、なぜ描くか!それを知っている人は自身の中に描く理由を持っています。
実際、作品を推進していく力っていうのは、揺るぎないコア・コンセプトがあってこそ。
感覚を研ぎ澄ますとか…感性を磨くっていうのは、実はこんな経験の蓄積だと考えています。
というわけで、次は「ヨットに乗って遊ぶ会」ってハッキリと宣言して実施します♪
ウニアトリエってそういうところなんだな。